自分のこと、人間のこと、人生のこと。ときどき立ち止まっては書き込んでいきます。
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2024/11/21/Thursday
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『思い出のマーニー』感想
2014/07/23/Wednesday
ジブリ最新作『思い出のマーニー』を観てきました。
監督は『借りぐらしのアリエッティ』の米林さん。
アリエッティがとても気に入っていたので、今回も期待して観ました。
結果はというと…その期待を遙かに上回る素晴らしい作品でした。
まず目を奪われるのは絵の美しさ。
ここはさすが安心安定のジブリといったところで、もちろん予想の範囲内です。
それなのに見入る。泣きそうになるくらいぐっとくる。
音楽の使い方と演出の上手さも相まって、タイトルが出てくるまでにもうじわっときてしまいました。
全体を通してアリエッティ同様、寧ろそれ以上に丁寧なつくりです。
序盤で杏奈に感情移入する人は多いのではないでしょうか。
年頃の女の子の有り様が非常にリアルに描かれています。
かくいう私も(もう年頃ではありませんが)心の底から共感してしまいました。
あとものすごくどうでもいい話ですが、彼女のビジュアルが個人的に大変好みできゅんきゅんしました。
この年齢でこうなら、数年後にはどれほど格好良く美しい女性になっていることか…!
声優陣も素晴らしかったです。
杏奈の生き生きとした演技も好きでしたし、地味に大岩さんちの旦那さんの声が自然すぎてびっくりしました。
実際にいそうというか、町中で聞こえてきそうというか。あれはすごいです。
あとは主題歌。こちらも素敵でした。
アリエッティのときもセシル・コルベルの奏でる主題歌に惚れ惚れしましたが、米林監督は音楽のセンスが大変に良いですね。
これを聴いて嫌な気持ちになる人はいないだろうな、という、優しく美しい曲でした。
人物や物語について深く語るとネタバレ不可避になってしまうので控えますが、一点だけ。
巷で百合だ百合だと騒がれているようですので、その辺の見解をば。
私もマーニーが登場して以降、例に漏れず、百合だ…!と思いました。
ヒロインは二人とも女の子。
手を取ったり、抱きしめ合ったり、嫉妬したり、守ってあげたり、好きだと言ったり。
恋愛かどうかはさておき、少なくとも普通の友情の範囲には収まらなさそうです。
なので、観る人がこれを同性愛として見ても何ら間違いないと思います。
私の記憶が合っていれば、これまでのジブリには同性愛的な描写は皆無だったかと思います。
なのでとても衝撃的で、新鮮で、同時にじんわり嬉しくなりました。
生々しい話や現実的なあれこれについては話題が逸れてしまうので今は置いておくとして、私個人としては、同性同士の愛は尊いと思っています。
異性愛や家族愛とまったく等しく。
それをこうしてメジャーな場で堂々と描いてもらえたのが、とても嬉しかったです。
ところが!
お話が進んでいき、終盤ですべての謎が解けると、これらの見え方がひっくり返ります。
あの入江で、わたしはあなたを待っている。
永久にーー。
あなたのことが大すき。
上記のキャッチコピーごと、見事なまでにひっくり返ります。
なので、二人のことを百合だと言ってもいいし、百合じゃないと言ってもその通りなんですよね。
この辺の描き方が本当に秀逸で、深みがあって素晴らしいです。
こればかりは最大級のネタバレなので語れません。
未見の方はぜひ映画をご覧になってみてください。
何分の作品だったのか、とても長く濃密に感じました。
上映中、何度もぽろぽろと涙がこぼれました。
見終わって席を立つ頃には、胸の中がすっかりデトックスされていました。
公開中にもう一度観たいと思った映画は、もしかしたらこれが初めてかもしれません。
重ね重ね、素晴らしい作品でした。
監督は『借りぐらしのアリエッティ』の米林さん。
アリエッティがとても気に入っていたので、今回も期待して観ました。
結果はというと…その期待を遙かに上回る素晴らしい作品でした。
まず目を奪われるのは絵の美しさ。
ここはさすが安心安定のジブリといったところで、もちろん予想の範囲内です。
それなのに見入る。泣きそうになるくらいぐっとくる。
音楽の使い方と演出の上手さも相まって、タイトルが出てくるまでにもうじわっときてしまいました。
全体を通してアリエッティ同様、寧ろそれ以上に丁寧なつくりです。
序盤で杏奈に感情移入する人は多いのではないでしょうか。
年頃の女の子の有り様が非常にリアルに描かれています。
かくいう私も(もう年頃ではありませんが)心の底から共感してしまいました。
あとものすごくどうでもいい話ですが、彼女のビジュアルが個人的に大変好みできゅんきゅんしました。
この年齢でこうなら、数年後にはどれほど格好良く美しい女性になっていることか…!
声優陣も素晴らしかったです。
杏奈の生き生きとした演技も好きでしたし、地味に大岩さんちの旦那さんの声が自然すぎてびっくりしました。
実際にいそうというか、町中で聞こえてきそうというか。あれはすごいです。
あとは主題歌。こちらも素敵でした。
アリエッティのときもセシル・コルベルの奏でる主題歌に惚れ惚れしましたが、米林監督は音楽のセンスが大変に良いですね。
これを聴いて嫌な気持ちになる人はいないだろうな、という、優しく美しい曲でした。
人物や物語について深く語るとネタバレ不可避になってしまうので控えますが、一点だけ。
巷で百合だ百合だと騒がれているようですので、その辺の見解をば。
私もマーニーが登場して以降、例に漏れず、百合だ…!と思いました。
ヒロインは二人とも女の子。
手を取ったり、抱きしめ合ったり、嫉妬したり、守ってあげたり、好きだと言ったり。
恋愛かどうかはさておき、少なくとも普通の友情の範囲には収まらなさそうです。
なので、観る人がこれを同性愛として見ても何ら間違いないと思います。
私の記憶が合っていれば、これまでのジブリには同性愛的な描写は皆無だったかと思います。
なのでとても衝撃的で、新鮮で、同時にじんわり嬉しくなりました。
生々しい話や現実的なあれこれについては話題が逸れてしまうので今は置いておくとして、私個人としては、同性同士の愛は尊いと思っています。
異性愛や家族愛とまったく等しく。
それをこうしてメジャーな場で堂々と描いてもらえたのが、とても嬉しかったです。
ところが!
お話が進んでいき、終盤ですべての謎が解けると、これらの見え方がひっくり返ります。
あの入江で、わたしはあなたを待っている。
永久にーー。
あなたのことが大すき。
上記のキャッチコピーごと、見事なまでにひっくり返ります。
なので、二人のことを百合だと言ってもいいし、百合じゃないと言ってもその通りなんですよね。
この辺の描き方が本当に秀逸で、深みがあって素晴らしいです。
こればかりは最大級のネタバレなので語れません。
未見の方はぜひ映画をご覧になってみてください。
何分の作品だったのか、とても長く濃密に感じました。
上映中、何度もぽろぽろと涙がこぼれました。
見終わって席を立つ頃には、胸の中がすっかりデトックスされていました。
公開中にもう一度観たいと思った映画は、もしかしたらこれが初めてかもしれません。
重ね重ね、素晴らしい作品でした。
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『アナと雪の女王』感想
2014/07/02/Wednesday
アナ雪、遅ればせながら観てきました。
備忘用に感想を書いておきたいと思います。
ご興味ある方は続きからどうぞ。
ネタバレ含みます。
(20140723追記)
読み返してみたらネタバレでも何でもなかったので折りたたみを解除しました。
***
この映画を観た感想を一言で言うなら、綺麗!
ポイントは三つ。
映像、センス、音楽です。
まずは映像。
主題歌のPV?でチラ見したときから綺麗だなぁ~と思っていましたが、その期待を裏切らない素晴らしいグラフィックでした。
特にエルサの魔法が溜息もの。
優美な曲線を描くものや、繊細な雪の結晶などはもちろん、敵意剥き出しの攻撃魔法すらも美しい。
私にとってこの映画の一番の魅力はここでした。
筆舌に尽くしがたい綺麗さなので、ぜひ本編を観てみてください。
次にセンス。
キャラクターの衣装とか、エンドクレジットの演出とか、ワンポイントのエンブレムとか。
こういった部分の美的センスが、今まで観たディズニー映画で一番洗練されていました。
アナとエルサのドレス、すごく良いですね。大好きです。
エルサがマントを脱ぎ捨てるとき「わー脱がないで-!」と心の中で叫んでしまう程度に大好きです。
エンドクレジット、繊細かつ美麗な演出に見とれましたが、Franc●rancが頭に浮かんだのは私だけではないと信じてる…。笑
最後に音楽。
冒頭の合唱と主題歌(おなじみのレリゴーことLet It Go)が特に印象的でした。
初っ端にあんな上質な合唱を持ってくるのはずるい!
コーラス好きの自分としてはたまらない演出でした。
Let It Goは評判通りの良曲。力強く美しく、耳に残りますね。
これもやはり垢抜けたおしゃれさがありました。
というわけで、私のアナ雪に対する感想はただただ「綺麗」の一言に尽きます。
それ以外の要素はかなりあっさり受け取りました。
シナリオはとてもさっぱりしているし、共感するとか感動するということも特にありませんでした。
ちょっと横道に逸れますが、世間でやたらと主題歌「Let It Go」がもてはやされているのに少し首を傾げてしまう自分。
確かにキャッチーで印象的だけど、実際私も好きだけど、これ、ものすごく寂しい歌じゃないかと。
日本語訳の「少しも寒くないわ」が余計そう思わせるのかとも思いましたが(この訳ちょっと語弊がありますよね)やっぱり映画の文脈で考えてみても、明るくて前向きな歌とは思えず。
表面的にはそう見えるけど、結果的には氷の城で一人きり、より孤独になってしまった。
刹那的なんですよね。
「もう自由よ!ヒャッハー!」と自分の中にあるものを思いっきり爆発させて、でもその後は…。
それでもエルサにとっては大事な一歩だった、と考えれば、少しは前向きに捉えられるのかな。
ほかにも細々といろんな感想がありますが、ひとまずここまで。
とにかくひたすら綺麗さに目を見張る映画でした。
備忘用に感想を書いておきたいと思います。
ご興味ある方は続きからどうぞ。
ネタバレ含みます。
(20140723追記)
読み返してみたらネタバレでも何でもなかったので折りたたみを解除しました。
***
この映画を観た感想を一言で言うなら、綺麗!
ポイントは三つ。
映像、センス、音楽です。
まずは映像。
主題歌のPV?でチラ見したときから綺麗だなぁ~と思っていましたが、その期待を裏切らない素晴らしいグラフィックでした。
特にエルサの魔法が溜息もの。
優美な曲線を描くものや、繊細な雪の結晶などはもちろん、敵意剥き出しの攻撃魔法すらも美しい。
私にとってこの映画の一番の魅力はここでした。
筆舌に尽くしがたい綺麗さなので、ぜひ本編を観てみてください。
次にセンス。
キャラクターの衣装とか、エンドクレジットの演出とか、ワンポイントのエンブレムとか。
こういった部分の美的センスが、今まで観たディズニー映画で一番洗練されていました。
アナとエルサのドレス、すごく良いですね。大好きです。
エルサがマントを脱ぎ捨てるとき「わー脱がないで-!」と心の中で叫んでしまう程度に大好きです。
エンドクレジット、繊細かつ美麗な演出に見とれましたが、Franc●rancが頭に浮かんだのは私だけではないと信じてる…。笑
最後に音楽。
冒頭の合唱と主題歌(おなじみのレリゴーことLet It Go)が特に印象的でした。
初っ端にあんな上質な合唱を持ってくるのはずるい!
コーラス好きの自分としてはたまらない演出でした。
Let It Goは評判通りの良曲。力強く美しく、耳に残りますね。
これもやはり垢抜けたおしゃれさがありました。
というわけで、私のアナ雪に対する感想はただただ「綺麗」の一言に尽きます。
それ以外の要素はかなりあっさり受け取りました。
シナリオはとてもさっぱりしているし、共感するとか感動するということも特にありませんでした。
ちょっと横道に逸れますが、世間でやたらと主題歌「Let It Go」がもてはやされているのに少し首を傾げてしまう自分。
確かにキャッチーで印象的だけど、実際私も好きだけど、これ、ものすごく寂しい歌じゃないかと。
日本語訳の「少しも寒くないわ」が余計そう思わせるのかとも思いましたが(この訳ちょっと語弊がありますよね)やっぱり映画の文脈で考えてみても、明るくて前向きな歌とは思えず。
表面的にはそう見えるけど、結果的には氷の城で一人きり、より孤独になってしまった。
刹那的なんですよね。
「もう自由よ!ヒャッハー!」と自分の中にあるものを思いっきり爆発させて、でもその後は…。
それでもエルサにとっては大事な一歩だった、と考えれば、少しは前向きに捉えられるのかな。
ほかにも細々といろんな感想がありますが、ひとまずここまで。
とにかくひたすら綺麗さに目を見張る映画でした。
プロフィール
HN:
まなか
自己紹介:
創作や紅茶が趣味の元プログラマー。
新卒入社した会社を2年と1ヶ月で辞め、次のステップに向けて充電中。
マイペースに生きています。
新卒入社した会社を2年と1ヶ月で辞め、次のステップに向けて充電中。
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